それでもちょっとは進行中
愛しいアニー・ローリー


/『空想郵便局』最終3巻発売中でーす\

前回・前々回に続きこぼれ話などをつらつら書きますので、
お暇な方は「つづきを読む」からどうぞ。
 
空想郵便局 (3) (ビーツコミックス)
朝陽 昇
マッグガーデン (2013-11-14)
【表紙】
出来上がりを見ての通り、表紙にキャラクターが居ない仕様です。
打ち合わせ直前まで「これは…ダメって言われるかもしれない」と思ってたんですが、
担当さんもデザイナーさんも意外に乗っかってきてくれました。
最後ということで好きに描かせてもらって満足です。
今回は増ページで幅もいつもより分厚いので…
ああ、いいですね…本はやはり厚いほうが…いいですねぇ…。



【9話】
大体ここらへんから制作場所が東京近郊になりました。お引越しです。
作業の手伝いも地元の友人から雑誌の新人さんに替わり、
トーンの削りや効果線や時には背景のペン入れなども頼めるようになって楽だぜイェー!!
となる予定だったんですが、結局全然ペースが上がりませんでした。
内容も微妙な問題なので先が揺れに揺れて結局掲載が3分割くらいになって焦りました。
イワくんは悩んだ末に生き返らせましたが、この暑苦しい感じもっとじっくり描きたかった。
しかしこの話を描き上げたあとに「3巻で終わらせましょう!」という話になったので、
後の事を思うとここで残さなくてよかったです。ごめんよ。
ちなみに小岩、滝沢、青山、は岩手県内の地名です。
ホームシックだったんすかね。


【10話】
元々カオリちゃんと掛け合わせる予定ではなかった義足のお話。
ちょうどこの話にとりかかっている時、平沢進氏のインタラクティブライブにて
義足でミュージシャンの折茂昌美さんや大腿義足アスリートの野田隼平さんが、
ライブのストーリー上「身体の一部を別の次元に還元した人物」という役としてゲスト出演されたり、
某アスリートの殺人疑惑騒動とか、
越智貴雄さんの『切断ヴィーナス展』を観に行ったりと、
なんだか周りがとても義足づいており、なんというタイミングかしらと思いました。

とは言えその界隈のことはさっぱりわからないので必然的に本屋やネットで資料を漁るわけですが、
当初は現役ランナーが足を失ったという話の予定だったのが、実際に体験談を読んでみると、
「走り出したのは足を失ってから」という人がとても多く驚いたことから麻美さんのキャラクターが二転三転しまして、
最終的には読んだ本の中で出会った女性ランナーの皆さんの印象に強く残ったと思います。
もうこの時には最終話の構想があったので、アスリートとして生きている姿はそこで、と決めていました。
主に材料にした本はこちらです。





【11話】
ちょっと短めですが、ラストへの序章の位置づけでした。
ストーリーを次回へ丸投げするというのは楽でいいです。
もう…とにかく…イチョウが描けなくて…描けなくて…orz


【12話】
ここらへんからもはや内容に悩みすぎて何を描いたか覚えていないです。
恐らく冷静な心で見直すのにあと1年は必要だと思います。
とりあえず「世界がひっくり返ってはしごの影を登る」というのは一番最初から考えてありました。
その時からはしごにトーンをはるのが面倒臭いだろうなとは予想がついていましたが、
実際はアシスタントさんがせっせとトーンを貼って削ってくれました。
ありがとう。

【13話】
ネーム前の打ち合わせで「山登りです」と担当さんに伝えたとおり、
はしごを登る単純作業の中でいろいろ考える…というお話…
こういうの少年漫画では絶対できない展開だと思うのですが、
もともと説得や主張をすべき標的がいない漫画ですから…。
1話でも使ったベタ塗りのページは、枠線をすべて残すように塗っています。
綺麗にできると楽しいんですが、
実はマッキーで書くときのシュイイイイって音が大嫌いでヘッドホンをつけてやっています。

【14話】
久しぶりに背景がいっぱいで大変でした(真顔)。
それでいてアシスタントさんに「こんなに背景の資料が適当な現場はないですよ」
と言われたのがめちゃくちゃツボに嵌まりました。あはは。
お話は読んで見た通りです。
これからも色々あるでしょうが、みんなそれぞれ生きていくと思います。
そんな感じです。

なんか最後になるにつれて余談がなくなってしまいましたが、
あんまり覚えていないほどに大変でしたので…。
とにかく最終話まで読んでいただき、まことにありがとうございました。
ではまたどこか別のお話で。

 
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